再生技術が躍進中

Methods for hair follicle regeneration.
東京理科大学オーガンテクノロジーズ器官再生工学プロジェクト、
辻孝研究室の画期的な技術研究がNature Communicationsに掲載されました。
成体の幹細胞を使って再生サイクルを備えた毛包を再構築する技術です。
単に毛が生えて定着するだけでなく、この技術によって脱毛と発毛の周期を繰り返すまで天然の毛包機構を再現しています。
自分の細胞を使うことができるので、安全で違和感がない脱毛対策になるに違いありません。
研究所は弊社が設計させていただきましたので、このような素晴らしい成果が辻先生の研究室から報告されていくたびに嬉しさを感じます。
引用元記事:
http://bit.ly/I2rjh6

日本の若手研究者数が減少(Nature News 2012.3.20より)

Numbers of young scientists declining in Japan若手研究者(35歳以下)が減少の一途をたどっています。
統計によると大学の若手研究者人口は30年間でおおよそ12,000人から7,000人まで減少しています。
ところが、大学の研究者総人口は同じ期間で13,000人以上増えています。
少子化や国の政策が影響しているとは思いますが、我々設計事務所としては魅力的な研究環境作りによって、若手研究者減少の歯止めに貢献したい。
引用元記事:
http://bit.ly/GB6AnZ

カタツムリ発電(Nature News 2012.3.12より)

Snails have joined the growing ranks of animals whose own metabolism can be used to generate electricity.カタツムリにバイオ燃料電池を移植して電気エネルギーを得るという研究が紹介されました。
平均寿命の半年間、コツコツとマイクロワット発電します。10万匹の力を合わせれば、発光ダイオード1個はくらいは光らせることができるかもしれません。ラットを使った発電も研究されているようなので、行き着くところは人間発電!?
引用元記事:
http://bit.ly/xqJEh3

日本研究界の予算獲得体制が一歩前進

日本研究界の予算獲得体制が一歩前進海外基金支援で運営するカブリ研究所が東京大学で本年4月より発足するそうです。
これにとどまらず、日本の研究機関に資金が集まりやすい仕組みが導入されて、日本の研究界がより活発化することを願ってます。
引用元記事:
http://bit.ly/AmUqsB
http://bit.ly/zIz9x8
http://bit.ly/AfpyxY

スペインの科学省が消滅(NatureNewsより)

Responsibility for science in Spain has been given to the minister of economy, Luis de Guindos, an economist who previously worked at the investment bank Lehman Brothers.経済悪化のため15あった省庁からスペイン科学省が除かれてしまいました。今後は経済省がその役割を担うそうです。
今年に入って科学省はPhD学生やテクニカルスタッフを正式に雇用する法律を定めるなど、サイエンスに関する人材や環境を整えてきました。
国の発展に科学は欠かせないので、今回の政府決定でスペインの科学発展が停滞しないことを祈るばかりです。
引用元記事:http://bit.ly/sLTSua

肥沃な大地に立つ象牙の塔(Nature news 16 Nov 2011)

The main building of the Janelia Farm Research Campus in Ashburn, Virginia, houses laboratory space within expansive windows and interior glass walls. M. STALEY/JANELIA FARMハワード・ヒューズ財団Janelia Farm研究所は研究者にとってやはり最高の場所のようです。事務作業、教育義務、予算申請から解放されて、研究だけに集中できる。しかも異なる分野の人物との協同研究がボーダレスに。実際にラボ間に壁はありません。
飲み放題の高級コーヒーサーバーも人々の交流に一役買っているようです(年間200万円ですが・・・)。結果として、ここ数年でCNSが年間40報以上も発表されています。
日本にもこのような研究環境が生まれるよう我々も頑張ります。
引用元記事:http://bit.ly/uvA6O3

胚性幹細胞の特許禁止(NatureNewsより)

Patents based on human embryonic stem-cell research are no longer allowed in the European Union.David Scharf/Science Faction/Corbis欧州裁判所が胚性幹細胞(ES細胞)を基盤とした特許を禁止しました。
生命倫理に反するとの判断だと思いますが、ES細胞を利用した再生医療・製薬会社にとっては大きなダメージになりそうです。
胚性ではないiPS細胞は生命倫理から外れると思いますので、今後需要が高まるかもしれません。
引用元記事:http://bit.ly/o4IlUv

シーケンス技術がもたらすiPS治療法の前進

Credit: K. YUSA ET AL., NATURE (ADVANCED ONLINE EDITION) <img loading=2011 MACMILLAN PUBLISHERS LTD.” class=”mr15 mb15″ />iPS治療法を発展させた技術がNatureで発表されました。α1アンチトリプシン欠損症の患者の皮膚からiPS細胞を作成し、その中の変異α1アンチトリプシン遺伝子をチョキンと切り出して、正常遺伝子を導入しました。酵素切り出す方法が新しい技術です。その後、肝細胞に分化させてマウスの肝臓に注入、正常なα1アンチトリプシンが分泌され、5週間過ぎてもがん化も生じなかったようです。
気になる点は、次世代シークエンサーでこのiPS細胞の全ゲノムを調べてみたら、29個の変異が見つかったこと。変異はiPS細胞の培養中に発生したとみられていますが、これが本当に安全かどうか検証が済むまでヒトへの応用はまだでしょう。
それにしても次世代シークエンサーってすごい!!
引用元記事:http://bit.ly/pL25R4
引用元記事:http://bit.ly/nCY2zX

PhDムービー !

Jorge Cham (centre) on the set of his PhD Comics film. Ben Deverman博士課程の学生を題材にした米国の4コマ漫画がついに映画化されました。
NatureNewsでも記事に取り上げられています。
トレーラーにあるように、大学院生が「なぜだ!僕は大卒なのに!!こんな作業、サルでもできるよ!」といった嘆きを叫んだ経験が、PhDの皆さんの中にもいるのではないでしょうか。
今月から各地の大学で上映が始まります。上映マップを見ると、日本では九州大学にマークがありますね。東京でも上映されれば是非観たいものです。
引用元記事:http://bit.ly/nM1HAx
トレーラー:http://bit.ly/lyrazB