おいしいカタチ
東京にある昔ながらの路地裏商店街。子供たちの笑い声が響く小学校の対面に下町ならではの間口の狭い100坪ちょっとのコンパクトな敷地。ここに長年お菓子づくりを追求し地域で愛されているクライアントから新しい拠点を作れないか相談を受けた。
敷地はコンパクトでも、必要な室面積を確保し、豊かで創造的な空間を手に入れるべく土地のポテンシャルを最大限に活かした計画が必要であった。そこで天空率(建物をある一点から見た時に建物が小さく空が大きく見えるように設計し、本件では道路斜線の制限を緩和)を駆使し、法的に許容される容積率を最大限に活用すべくコンピューターであらゆる形体をシミュレーションしながら最適な形状を模索した。
こうして作り出された曲面を有する柔らかなカタチが室内に開放的で広がりのある空間を創出し、スタッフに多様な居場所を提供している。
地域と豊かな関係を持ちながらこの街からおいしい気持ち!を世界に届けるクライアントの精神のカタチである。
プラナスが近年手がけた研究所について、設計コンセプトやプロジェクト背景などを絵と写真と文章でご紹介しています。お気軽にご請求ください。