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人々が共鳴し
コミュニティを感じるための“密度”

住友化学株式会社 健康・農業関連事業研究所

今も年間数十万人近くのアフリカの子供たちが命を落とすマラリア。媒介する蚊の撲滅を目指し日本人が古来から生活の知恵として使う蚊帳に防虫剤を練り込んで開発された住友化学の「オリセットネット」はWHOからの推奨も受け多くの人命を救い、今は現地で製造できるよう技術を無償で供与し雇用問題やジェンダー問題など循環する社会や経済の貢献活動としてその功績が世界から注目されている。
新研究棟に対するクライアントの想いは 〝健康農業関連事業における世界に伍する研究所としフラッグシップ的な存在として発信したい〟 ということであった。

 

そこでクライアントのアイコン的なオリセットネットに着想を得て、研究環境の安定を守る建築外皮に熱とノイズを遮断し光と風と景色を取り込むカヤのような機能を持つファサードをデザインすることとした。

住友化学株式会社 健康・農業関連事業研究所
住友化学株式会社 健康・農業関連事業研究所
住友化学株式会社 健康・農業関連事業研究所

内部空間のコンセプトとして「ウォーカブルでコミュニティ意識を醸成すること」「一体空間的でありながら豊かなバラエティのある計算された混沌」を目指した。ラボでは合成化学系に見られるような工業的な印象を可能な限り排除し木質感と彩りのある空間として全てのラボの色彩を変化させ研究者がラボを移動するたびに感覚を刺激するようデザインしている。

住友化学株式会社 健康・農業関連事業研究所
住友化学株式会社 健康・農業関連事業研究所

上下階のコミュニケーションを促すために中間階に日本の一般的な住宅で見られるスケールのリビングダイニングを設け過度に演出されたブレイクエリアを避ける環境とした。またラボのみならず各フロアーごと空間のアレンジを変えて研究者の好奇心を刺激し上下の移動を自然に誘発する仕掛けを設けている。会議室フロアーでは日本の仲見世のような賑わいのある雰囲気を追求している。住友化学と日本のアイデンティティを大切にしながら世界に向けその存在感を強くアピールするデザインとした。

住友化学株式会社 健康・農業関連事業研究所

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