成長し続ける組織では、知識の連鎖や交流を助けるさまざまな「しかけ」が必要である。本プロジェクトでは「SPEED & COMMUNICATIONの最大化」をクライアントからテーマとして与えられ、オフィスとラボのリニューアルを計画した。
オフィスでは各部署間の壁を全て取り払い、中央の廊下部分を人・知識・モノが流れるスパイン(背骨)として計画し全ての情報が行き届く開放感のある空間を目指した。CIカラーであるグリーンをアクセントカラーにして窓の外に広がる樹木の緑色を屋内に連続させる効果を意図した。
施設中央にはバーカウンターや、自社製品展示ショーケースを設置し、従業員が自社の高い技術力に対する誇りを醸成できるようにした。オフィスの一番奥には「ハナレ」をイメージした和風会議室を配置し、リフレッシュしながらもコミュニケーションがとれる仕掛けを散りばめた。かのトーマス・エジソンのラボには運動場が隣接し、体を動かしてひらめいたらすぐにラボに戻れるようにしていたという。卓球台はオフィスの中央に設置した。
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